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25時間テレビ感想文(The Waveを中心に)
25時間テレビのドラマって、そんなに面白かったかなあ。

blogのあちこちを見てみると、面白いと書いている人が多かった。

さすが栗原某の企画らしく、発想はドラマ「24」のまんまパクリで、中身は「乗っ取りのテロリスト 対 フジテレビ」というストーリー展開が「乗っ取りのライブドア 対 フジテレビ」のメタファーになっているというあからさまな内容。

一見、高尚な思想を持って乗っ取りをかけてきたテロリストの本当の目的はカネだった=ライブドア。「電波は夢と希望を運ぶ波や!金のために電波を使うな!俺らは電波にプライドを持ってるんや!」

確かに社内の企画会議での受けは良かったにちがいない。広告の世界でもお客様へメッセージするのと同時に社員の意気を高めるために広告を打つ場合があるけど、このwaveもフジテレビ社員が見てスッキリするようなマスターベーション的な要素が多分にあって、自分としては「そんなメッセージを第三者の自分にいわれても関係ないし」と冷めて感情移入できなかった。

テレビ局員が立場的にも収入的にも特権階級であることは一般人にももう十分わかっているし、そんなテレビ局員たちが電波には夢がとか言われても、「自分たちだって金のために電波を使ってるのでは?自分たちの特権的な生活が脅かされるのが恐いだけでしょ?」と思ってしまうし、あんまり説得力がないような。

売れっ子芸能人が節約生活に励んだり、儲けまくっている森永卓郎に年収300万時代の・・・と言われても説得力がないのと同じ気がする。

作り手側にいる自分がこんなことを言うってことは自己否定してることになるのかな。

うむむ、しかしそういうのを抜きにして、あのドラマが面白いって言ってる人はどこが面白かったんだろうか。

手に汗握るハラハラドキドキのサスペンス?そんなところあったかな。予想もしてなかったびっくりのどんでん返し?うーむ。スターたちの普段みれない表情と豪華な競演。これはありそうだ。しかし、それのどこが面白いんだろう。それじゃ、新春かくし芸大会とおなじレベルだ。

さんまの「電波は夢と希望を運ぶ波や!・・・」のフジテレビ思想の演説も薄っぺらすぎて、エンディングで鶴瓶がやった「客良し、店良し、世間よし」のフリートークの内容のほうがよっぽど共感した人が多いんじゃなかろうか。それが(元構成作家の)脚本家の人と売れっ子芸人のレベルの違いと言えばそれまでだけど・・・。

とはいえ、最後は結局お涙ちょうだいかよ!と冷めていた若者も多かったようで。でも個人的には、もんたの嘘泣き大合唱エンディングよりぜんぜんよかった。
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